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memorandom 02 [Emotional Particles] :Sayaka Maruyama
¥4,290
[丸山サヤカによるパーソナル・イメージ集『memorandom』シリーズについて] “その時々に生まれる鮮明な感情や記憶も、時間とともに薄れたり、忘れたり、自分の新しい解釈で上書きされたりします。私にとって本を編集・デザインすることは、記憶の輪郭を残す作業です。”(丸山サヤカ) 『memorandom(メモランダム)』は、丸山サヤカによるパーソナル・イメージ集です。とりとめもなく脳裏に現れるイメージや、日常を切り取った写真、時には作品やドローイングなどのランダムな素材で構成されており、毎日無造作に書き留める日記やメモのような感覚で、アイデアや思考の断片がコラージュされています。また、作家自身が自分で本のエディット・デザインをすることで、記憶と感覚的な部分(インスピレーション)の純粋性をそのまま保存しようという試みでもあります。 普段よりロー・エナジーな冬。靄がかった日々のループの中で、気晴らしのために公園や自然の中を散歩することも多く、水面に反射する日光の煌めきがとくに眩しく脳裏に焼きついています。今作は、日常生活の中で希望を感じさせてくれた数々の光の残像、また日常のふとした瞬間に、琴線に触れたイメージの写真をまとめたもので、2023年の冬から2024年7月頃までの間の自分自身の心情と、数々の光の輪郭が映し出された一冊となりました。”(丸山サヤカ) Photography| Illstration | Design: Sayaka Maruyama Publisher: konomad editions Book Specifications: Title: 'memorandom 2' Book composed of photographic images Author: Sayaka Maruyama Page: 108 Full color / English Size: 140mm x 240mm Edition of 300 konomad editions No.007 published in 1 November 2024
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PERSONAS 111 - The Art of Wig Making 2017-2020 : Tomihiro Kono
¥6,000
ヘアスタイルは私たちのアイデンティティと深く結びつき、内面と外面の両方を形作ります。それは私たちの個性を反映すると同時に、ある意味では真の自分を覆い隠すこともあります。ウィッグをかぶることで、私たちは突然別人のように変身することができます。ウィッグは一種の仮面であり、一方では他者に明確な印象を与え、他方では個人の本質を隠すためにデザインされています。外見を変えることは、自己反省、自己主張、そして自己防衛の行為です。私たちは、自らを定義し、他者によって定義されながら、世界の螺旋の中で生きています。河野富弘は、ウィッグを通して、瞬時に変化をもたらす多様な可能性を見出しています。 Hairstyles are closely related to our identity; They create both our inner and outer self. This can reflect our personality or, in some way, can hide our true self. We can suddenly make ourselves look like a different person by wearing a wig. Wig is a kind of mask, designed on the one hand to make a definite impression upon others, and on the other to conceal the true nature of the individual. Changing how we look is an act of self-reflection, self-assertion, and self-defense. We live in the spirals of the world by defining ourselves, and being defined by the others. Tomihiro Kono finds the diverse possibilities of instant transformations with wigs. Book Specifications: Title: 'HEAD PROP' Studies 2013-2016 Author: Tomihiro Kono Page: 176p Full color / English Size: 148mm x 210mm Book Design & Publisher : konom editions konomad editions No.003 寄稿文] by a Japanese independent artist: Bunta Shimizu 新しい世界 僕は、原宿のとんちゃん通りを抜けた先にある、存在感の薄い2F(いい意味で)古着屋に向かっていた。理由は、偶然そのお店のSNSで河野さんのウィッグが販売されていることを知ったから。 正直その時はそこまで心躍る気持ちでお店に行ったわけでもなかったんだ。ほんの少しだけ、怖いもの見たさもあって見に行った。 僕の頭に最後に髪の毛が乗っかっていたのは6年以上も前。 ずっと坊主で、現在も坊主でいる理由が「髪がすぐ乾くから」だなんて、どこか郊外の町の青年のような思想は決して面では言えない。こんな風に文字以外では。笑 でも、昔は髪の毛に興味がないわけでもなかった。 学生時代に美容室のカットモデルをしていて、マッシュカットにしたり、はたまたツーブロックにしてみたり。 でも、だんだん短髪になっていき、坊主になった。 だんだん短くなっていった理由がもう一つ存在する。 それは、いわゆる「女々しさ」からの脱却だった。 当時、僕は本当に細くて、レディースの服やドレスを着ていたから、皆から「男か女かわからない」「女っぽい」と言われ続けていた。僕のセクシャリティにそういう要素があるわけではなかったし、僕自身のジェンダーは男だ。 だから、その言葉を昔の僕は受け入れることができなかった。ジェンダーレスという言葉に若干の嫌悪感を覚えた。 その状況をどう変えるか、と考えた時「ああ髪を切ろう」となんとなく思った。それが坊主の始まり。 そうしたら、見事にそんなことは言われなくなって、僕は「男性」として衣服を身につけられるようになった実感があったのだけれど、それはそれで何か違和感があった。 その理由が、あのビルの階段を登った後に判明するとは思ってもみなかったのだ。 扉を開くと、見た事のない景色が広がっていた。 舞台『アリー』のような、赤橙のボンバーヘア、横を見ればとんでもないサイズのカラフルリーゼントなどなど、本当に沢山の髪の毛が店内をジャックしていたのだ。 OTOEのボタニカルケミカル(と呼んでいいのかな?)な感覚を加速させるものになっていて、かなりの興奮を覚えている。 そして、レジにいつものスタッフさんとは違う方が立っていた。 FANCY WIG を作っている河野富広さんだった。 彼が、僕に似合うウィッグを見繕ってもらい、被ってみた。 そうしたら、某白い粉(僕は一切やった事がないけれど)なんかよりぶっ飛べるんじゃないかってくらい、どこかにトリップした。 どこか、懐かしいような、ちょっとだけ甘酸っぱいような、、、 学生時代の髪の毛がまだのっかていた頃の自分と対峙したような気分に一番近かったかもしれない。 話が少しずれるが、僕はこの執筆依頼が来た時、断ろうか悩んでいた。 彼との相談の中で、「ジェンダー」という言葉が出たから。 理由は、日本では多様性というものが商業的パワーワードとして扱われ、僕自身がそのアイコンとして扱われかねない状況になりかけたこともあるからだ。 とても馬鹿げているし、日本の政治はそれとは逆行に突き進んでいる。 男性らしさ、女性らしさというものに関して、僕はまだその意識が昔からの教育されていたから冒頭のような感情に僕は陥ったのだろうから、向いていないだろう、とも思った。 (僕は見た目も派手だし、はっきりとした場所に属しているわけでもない、そして仕事も様々なことをやっているから) それに、僕は良い子ではないし、大人の思惑に乗っかるつもりもない。ただ、この依頼をしてくれた河野さんが新しい世界を見せてくれたのなら、お返ししようと思った以外に他ない。そして、彼は純粋にFANCY WIGを広め、人を解放し、広まって欲しいという、綿菓子のようなピュアな気持ちも見えたから。(僕の知らない一面が存在するのかもしれないけど。笑) 店を出る前に、その場で買った、ひよこのような黄色モヒカンウィッグを身につけて、扉を開けた。 ほんの少しだけウキウキしながら、新しい世界へ飛び出す。 そこには、いつもとほんのちょっと違う景色が広がっていた。 いつもと同じ舗装道路で、いつもと同じ信号を渡っているのに、ほんの少しだけ、違うんだ。 それは、周りが変わったんじゃなくて、僕が変わったんだ。 また、新しい髪の毛を手に入れたら、また、僕の世界は広がるかな。 人生って楽しい、自由な世界。 清水文太 @bunta.r プロフィール スタイリストとして、19歳から水曜日のカンパネラのツアー衣装や、芸能人、テレビ・企業広告のスタイリング、Benettonをはじめとしたブランドのアートディレクションを手掛ける。コラムニストとして雑誌「装苑」の連載などに寄稿。11/20にアルバム「僕の半年間」を発売。RedbullMusicFesでのDJ・ライブ出演など、アーティスト・スタイリスト・アートディレクターとして多岐にわたる活躍を見せている。
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'HEAD PROP' Studies 2013-2016 The Third Print of the Skyblue COVER
¥7,700
'HEAD PROP' Studies 2013-2016 The Third Print of the Skyblue COVER [2024] Tomihiro Kono: 河野富広ヘッドプロップデザイン・ファーストブック Title: 'HEAD PROP' Studies 2013-2016 Author: Tomihiro Kono Page: 240 Full color / English Size: 196mm x 196mm Book Design & Publisher : konomad editions 【HEAD PROP studies 2013-2016 】コンセプト これはHair & Head prop artist 河野富広が新しいヘッドプロップデザインに行きつく過程をまとめた習作作品集である。 ヘアスタイリストとして 新しいヘア・デザインの新境地を求めて、ヘッドプロップという分野を開拓したことに始まり、 「頭」という概念を私なりに一新させたいという想いでtrial & error (試行錯誤)を積み重ねてきた。 頭をデザインするためにまず紙のプロトタイプを制作することから始めるという、 デザインをあえて平面から起こすという手法も一つの実験である。 そのプロセスは、頭の形状に沿うようにデザインするより思いもよらないデザインに導いてくれることがある。 最終的なデザインに到達するためには思考の遊びのプロセスが必要で、その過程に半ば偶発的に生まれるフォルムは個人的にも興味深い。 キネティック, 連続するもの、立体的に見える平面、など、一つの原理やコンセプトからデザインをパターン展開させていく方法をとるようになったのも、私の中での一つの変化である。 そもそもヘアカットは一種の彫刻である。 サロンワークをしていた時は、髪の毛を切る=マイナスにしていく作業を突き詰めることを追究していたが 今ではヘアを超えて造形全体に興味を持つようになり、一人のヘアスタイリストとして消化したものがこの本の中に収められている。 頭に乗せるという制約がある中で重量やサイズ、素材などを厳選していく。 2014-2016年の間、JUNYA WATANABE comme des garçons のショーを担当してきたが、 そこで生まれたたくさんの試作品は、決して日の目を浴びることはないが、コンセプトやデザインを成熟させるまでの行程には新しい発見があった。 HEAD PROP は, 2013-2016年のヘッドプロップ作品のみを集約したもので、その当時より実験的で新しい表現をめざしたアイデアおよび制作の行程が記されている。
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konomad journal N°0 Dream—Sleep issue
¥7,290
ヘア&ウィッグアーティスト河野富広とフォトグラファー/ビジュアルアーティスト丸山サヤカが主宰するクリエイティブ・プラットフォーム「konomad」(www.konomad.com)が運営するインディペンデント出版レーベル〈konomad editions〉から創刊される初のジャーナル。 循環する想像世界と現実世界をつなぐ「この窓」。「众」=人々の「森」を豊かにするというコンセプトを掲げる konomadが創刊する「konomad journal」 のキーワードは「自由」「純粋性」「即興性」。その時々に関心のあるテーマを独自の視点で編集し、ときに人との出会いをきっかけに、即興的にかたちづくられていくkonomadの表現の記録シリーズとして刊行される。創刊第0号は書籍という形式で始まりながら、journalの表現はその枠にとどまらず、さまざまなメディアへと派生していく予定です。 konomad journal 創刊号となる『夢と睡眠の森。』は、konomadにインスピレーションを与えた66名のアーティストと共同制作した、コンセプチュアルなビジュアルブックです。テーマは「夢と眠りの森」。編集長・河野智宏が「眠り」と「夢」の世界への深い関心から生まれたこの号は、それぞれのアーティストが独自の視点でこのテーマを解釈し、幻想的で夢のような世界を紡ぎ出しています。これらのパラレルビジョンが融合し、豊かな想像力で彩られた「夢の森」を、誌面の中で構築します。 ビジュアル作品に加え、アーティストたちの眠りや夢、そして創作活動にまつわる個人的なストーリーや考察を探るQ&A形式のインタビューも掲載しています。 Book Specifications: Editor-in-Chief + Creative Direction: Tomihiro Kono Art Direction + Design + Illustraion + Text: Sayaka Maruyama Casting + Concept: konomad Contributing Editor: Moe Nishiyama Page: 216p + 4p cover | Full color / English+Japanese Size: 185mm x 260mm Editions: 666 Publisher : konomad editions soft cover Date : 2025 66 Contributors: A.A. Murakami Aleph Molinari Andrea Mikyska Anton Alekseev Arne Asaumi Åsa Stenerhag Balfua Bergur Thorisson Charlie Engman Cho Gi-seok Christian Alborz Oldham Claire Barrow Colette Stubbings Damselfrau Daniel Shea Dolly Cohen FUTURE DAYS SHOP [Tomo Katsurada x Eloïse Ptito] Gaspard Girard d’Albissin Glen Marin Taylor Hannah Lim Issy Wood James Merry Japanese Avant-garde Books Jewel Yang Jose Céspedes Julia Hetta Justin Morin Kaho Nakamura KEIKEN Kota Ishizaki [tata bookshop] KOTA OKUDA Liao Wen Lev Sibilla Oh Seong Seok Out of museum [Mao & Makoto Kobayashi] Maria Somerville Mark Peckmezian Marton Perlaki Maurizio Anzeri Mieko Kawakami Moe Nishiyama Paulina Olowska Ram2 Rene Bachrach Kristofic Rina Ohta Sakura Momma Sayaka Maruyama Seunghwi Yu Sseb Shotaro Yamaguchi Takahide Yoshida TOMIHIRO KONO Toshiki Studio Valentina Cameranesi Sgroi William Guillon YouSeunghwi YUKI&DAUGHTERS Yuki Inoue Yunon Yusuke Homma Kouno Kajuen Shortstop inc. Simme Nail Vacancy Project MATT.
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Nihil Ad Rem - GX Jupitter-Larsen
¥3,300
GXジュピター=ラーセンはロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト。『Nihil Ad Rem』では、彼のパフォーマンス・アート・グループ「The Haters」の結成から現在までを幅広く記録している。 Date : 2016 Size : 165 mm x 230 mm Pages : 64p color Offset Printed First Edition Soft cover 500部限定
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I Did But I Don't Anymore - Kate Hall
¥3,300
「Kate Hall, I Did But」というフレーズは、ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、Kate Hallの作品集「I Did But I Don't Anymore」に関連しています。この作品集は、2015年春に描かれたドローイングのコンピレーションで、Audrey Wollenのエッセイも含まれています。また、読者がページを取り外して再構成できるという特徴があります。Kate Hallは、パンクグループMika Mikoの創設メンバーでもあります。 Date : 2015 Size : 165 mm x 230 mm Pages : 64p color Offset Printed First Edition Soft cover
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Earth Breakup - Sarah Rara
¥3,300
サラ・ララはロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト。Earth Breakup』は、雨のマイアミから乾燥したロサンゼルスまで、対岸で制作された2015年のポラロイド写真と詩のコレクションである。 Date : 2015 Size : 165 mm x 230 mm Pages : 64p color Offset Printed First Edition Soft cover 500部限定
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Masked , I advance. Hotel Alpha In
¥9,900
東京・東麻布に位置する老舗ホテル「Alpha In」。 1979年に開業したこの歴史的なホテルは世界にも稀なSMフェチやラバリストらが集う特異なスペース。 特殊プレイに対応するように設計された全26部屋、さらにはフェティッシュとファッション、サブカルチャーとの関係などそのディープで淫猥な世界感を堪能する1冊。 ドキュメントや部屋の撮影にはファッション雑誌や広告で活躍する写真家 E-WAXを起用。2009年に銀座のヴァニラ画廊で開催された「Hide & Sex」(写真家Nathalie Daoustがアルファインを舞台にフェティッシュな女性たちを撮影)からの作品も多数収録。 ヒステリックグラマー・デザイナー、北村信彦へのインタビューやDOMMUNE主宰の宇川直宏、PEEL&LIFT・デザイナーの細谷武司らのコラムも収載。 Publisher : doubteverything Date : 2024 Size : 205 mm x 190 mm Pages : 144P Hard cover
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まさるあらめや - 小見山 峻
¥4,950
小見山峻の新作写真集「まさるあらめや」。 2024年11月6日よりスタートした、小見山峻の「写場」での展示と同時に出版。 ロードトリップの一部始終による前作の写真集「call, overhaul, and roll (PINHOLE BOOKS 2022)」を経て、小見山は、自分が生まれ育った横浜という街と改めて向き合おうと思索した。小見山の故郷であり現住地でもある場所を主観的に見直しつつ、他の誰かの舞台としての街という客観的な側面を意識し、同じく横浜出身のモデルである比留川游を被写体とすることで、ポートレートを軸として多面的に横浜を描き出した写真集となっている。 小見山にとっては初めてのポートレート主体の写真集であり、過去作でパーソナルな血筋や足跡によって"I was here"を主観的な記録として形作ってきた経験を踏まえ、今作では人物を対象に写すことにより、その記録の半径を拡大させることに挑戦している。 タイトルの「まさるあらめや」は1909年に森鴎外の書いた横浜市歌の一節から。市内各所で撮影された今作の写真たちは、港町である横浜らしさを捉えもしつつ、どの街にも起こりうる景をさらに内包し、鑑賞する第三者のそれぞれの郷土愛へと接続してゆく。 モデル : 比留川 游(Stardust Promotion) ヘアメイク:山口恵理子(1p-33p)/ 佐川理佳(36p-125p) スタイリスト:井田信之 撮影協力:中田樹 デザイン:弦間友裕 印刷 :株式会社 サンエムカラー 製本:株式会社望月製本所 プリントディレクション:篠澤篤史(株式会社サンエムカラー) ギャラリーディレクター :長山一樹 ギャラリークリエイティブディレクター:清水恵介 ギャラリーファシリテーター:甲斐聡子 発行者:江本昭司(株式会社望月製本所) Publisher : SHABA Date : 2024 Size : A5変形 Pages : 128P Hard cover
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Typical World - Taro Karibe
¥3,300
光を失った洞窟の闇の中では、 自分の影と他者の影を見分けることは、難しい。 ―苅部太郎 ここ数年にわたる生成AIの急速な進化は、人類に新たな可能性をもたらす一方で、未知の脅威も予感させています。しかし、膨大なデータから生成されるものは、しばしば多様性を欠き、平均化された“典型的”な世界へと向かう傾向にあります。 本作は、画像生成AI「Stable Diffusion」を用い、「typical(典型的)」という言葉をプロンプトに組み込むことで、AIが“典型的”をどのように捉え、表現するのかを探求しています。 “典型的な平和”“典型的な大統領”“典型的なテロリスト”“典型的な愛”─。 無限の可能性を秘めていたはずの生成AIが生み出す“Typical World(典型的な世界)”には、私たちの未来への問いが隠れています。 本書は、2024年11月に世界最大級の写真フェア〈PARIS PHOTO〉で発表され、欧州の読者から高い評価を受けました。この度、2025年1月11日から2月9日まで、東京・渋谷のアートギャラリー〈HECTARE〉にて開催される、苅部太郎個展「洞窟の解剖学」に合わせて、国内での販売が開始されました。 ─── 本作で使用したStable Diffusionは、現在世界中で使われている主な画像生成AIツールのひとつで、特定の地域の特定の企業が開発している。どこかの誰かのものの見方の物差しで作られている以上、生成される画像は一見虚構の世界だけで完結しているようでいて、現実の社会的規範や政治性、信念体系や偏見がたっぷりと反映されている。 画像生成AIで画像を生み出すプロンプトとして、「typical」に続けて、私の物差しで選んだ言葉を追加してみる。すると、いまのAIが見せたい典型的な世界が写し出される。そのTypical Worldは、あらゆる次元で現実世界と影響し合い、特定の世界観が増幅されている。 光を失った洞窟の闇の中では、自分の影と他者の影を見分けることは、難しい。 2024年9月27日 苅部太郎 ※本書掲載あとがき(日本語ペラ)より Publisher : bookshop M Date : 2024 Size : 237 mm x 168 mm Pages : 32P Edition : 1000 copies Soft cover
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Cenote - Takako Noel
¥7,200
マヤ語で「聖なる泉」を意味するセノーテ。地下の鍾乳洞に水がたまり、地面が陥没してできるもので、メキシコのユカタン半島には数千のセノーテがある。 本書では、Takako Noelがセノーテとそこで泳ぐ女性たちを撮影し、自我の中の無意識の影を統合し、心の完全性を獲得する物語を表現している。 神話が失われた現代において、視覚的な癒しとなることを願っている。 Published by Takako Noel Book design by Noriteru Minezaki Date : 2024 Size : 228 mm x 165 mm Pages : 96P Limited edition of 300 copies Hard cover
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what is good? - 嶌村 吉祥丸
¥4,400
アーティスト・嶌村吉祥丸 10年間の記録から編まれた初の作品集 アーティスト・写真家としての領域に留まることなく、分野を越境し、さまざまな表現者と協働することで、東京・same galleyや京都・koenのディレクターとして企画・キュレーションを行うほか、「ラーメン吉祥丸」やフレグランスブランド「kibn」をプロデュース。写真を通じて人やもの、世界と対話するように活動を続ける、嶌村吉祥丸。 初の写真集となる『what is good?』は、嶌村が過去10年間のキャリアの中で東京、パリ、ベルリン、モスクワ、ラオス、ニューヨーク、ポートランドなど世界各地を巡るなか「“good”とはなにか」という問いへ向き合うことから選ばれた約200点を収録。 ――なぜわたしは、写真を撮るのだろうか。 わたしにとって写真は、 人やこの世界と対話するためのことば。 写真は、呼吸をすること。 正直、なぜその瞬間を撮ったのか、 説明ができないことや覚えてないことすらある。 しかしどの瞬間もきっと わたしにとって“good”だったと思う。 それは絶対的でもあり、相対的でもある。 それは普遍的でもあり、個人的でもある。 ――嶌村吉祥丸の言葉より抜粋 Publisher : PARCO PUBLISHING Date : 2024 Size : 280 mm x 210 mm Pages : 240P Hard cover
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Bacon - Kyohei Hattori
¥4,950
SOLD OUT
写真家・服部恭平の三冊目の写真集。2024年5月に東京の229と京都のhaku kyotoで同名の写真展を同時開催。会場では写真集が先行販売された。服部なりの私写真が約100枚収録されている。 写真を撮るのが好きで好きで撮っています。毎日。写真集バコンには124ページに渡り大切な写真達がシンプルに並んでいます。私がしていることは生活の中でなにかを見つけ、見つめたり/考えたり/撮ったり。ただただ自然体で等身大です。それは至極個人的な出来事ではありますが、皆様とも共有できるなにかがあると信じています。そしてこの本を閉じた後、日常の中でなにかを見つけたり、考えるきっかけになったり、写真が撮りたくなったら私は救われます。 Design : 栗山サキ Printing : 株式会社サンエムカラー Date : 2024 Size : 210 mm x 280 mm ( A4変形 ) Pages : 124P softcover
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光り喰い - Taka Mayumi
¥6,380
2013年よりパリから東京に拠点を移し、数々の自費出版写真集の発表している写真家・TakaMayumiの新刊6冊目の作品集『光り喰い』。タイトルに採用された「光り喰い」は写真機そのものを意味しています。 Publisher : self-publishing Date : 2022 Size : 265 mm x 382 mm ( A4変形 ) Pages : 62P Edition : 400 copies softcover
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Felt Felt - Hirohumi Suzuki
¥4,180
惹かれるとはどういうことなのだろうか その向こう側を見てみたい 肌から取り去った衣服に伝う、生温かな気配 人物の生命力や性癖を感じとる 一つの手立てとなるだろう 【付属】 手製フェルトケース ドローイングペイント4枚 キャプションカード Publisher : self-publishing Date : 2024 Size : 210mm × 297mm Pages : 36P softcover
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EDITH - Angela Hill
¥13,200
SOLD OUT
イギリス人写真家であり、ロンドンを拠点とする出版社兼書店「IDEA」の創設者の一人であるアンジェラ・ヒル(Angela Hill)の作品集。発売後直ぐに売り切れとなった前作『SYLVIA』からちょうど一年後の刊行となる。 被写体と写真家の間に深い親密性と理解を築きながらシルヴィア・マン(Sylvia Mann)の思春期を記録した前作は、多くの人々に、シルヴィアは作者の娘ではないかと思わせた。しかしそうではなく、作者の娘は "エディス"・オーウェン(Edith Owen)である。 本書は20年にもわたる記録の集積であるが、前作のように、常に不本意ではありながらもエディスが作者の第一のモデルとなった十代の頃を中心として構成されている。撮られることに対してしばしばエディスがあからさまに表す不快感は、本書における「思春期」へと実に真実味を与えている。被写体と写真家の関係が、あまりにリアルな一冊である。 本書の写真の多くが、ファッション関係のエディトリアルのために制作されたものである。メンズファッション誌『Man About Town』に向けてスコットランドで撮影されたもの、『Doesn’t Exist』誌に載った物語のために撮ったもの...。当時、エディスはアリ・マルコポロス(Ari Marcopoulos)やコリエ・ショア(Collier Schorr)などの写真家たちにも撮影された。コリエ・ショアは本書の序文として「I don’t have a kid(私には子供がいない)」を寄稿している。 作者の自然主義的な特徴は、もしかすると雑誌のためではなく撮られた写真に最もはっきりと現れるのかもしれない。『Fantastic Man』や『The Gentlewoman』、『W Magazine』に向けて制作された商業的なファッション写真やエディトリアルは、ヘアメイクやライティング、レタッチを用いることなく35ミリフィルムで撮影され、映画の中でもとりわけドキュメンタリー映画の一シーンのように見えるよう作られた。エディスの写真は自宅の寝室やキッチン、家族旅行に向かう電車の中など、作者のスタイルが申し分なく体現される場で撮られている。まるでカメラがそこに存在していないかのようなこのスタイルで、作者はモデルのミカ・アルガナラズ(Mica Argañaraz)やレベッカ・ロンゲンダイク(Rebecca Longendyke)をも撮影した。 アンジェラ、[2023年9月30日、14:48:02] 私が彼女をあまりによく知っているという点が、モデルを撮影する時とは大きく異なります。彼女はカメラの前にいることを好まないので、だんだんと渡す報酬の額を増やさなければなりませんでした。始める時のエディスはだいたいとても不機嫌なのですが、一日が終わる頃には、私たちの間になにかしらの静けさと気づきが生まれます。彼女を撮影する時は、私の心にとても近い場所で撮ります。私が子供だった頃、いやいやながらも父親に引きずられていった場所です。そうしたすべての場所で、エディスを撮りました。父はいつもエディスが自身の母親であるエレンに似ていると言っていました。ある時から父のことを考えると感傷的になるようになって、エディスは恥ずかしさでもだえるのですが、理解はしているのだと思います。鳥類保護区のベースボールキャップやブライトン・ロックなど、その日のおみやげを手にくたくたで帰路について、テイクアウトをして、『Brooklyn 911』を一話見るんです by Angela Hill Publisher : IDEA Date : 2023 Size : 220mm x 260 mm Pages : 128P hardcover
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ねこのしっぽと霊の首 - Taka Mayumi
¥6,820
2013年までパリで活動、その後、東京を拠点に活動する写真家・Taka Mayumi の自身5冊目となる写真集。 コロナ禍の最初の緊急事態宣言時の約2ヶ月間、毎朝出かけて自由に撮影した写真を収録しています。 サイン入り&作家名刻印入りクリップ付き。 Publisher : self-publishing Date : 2023 Size : 148mm × 210mm(A5サイズ) Pages : 94P Edition : 300 copies hardcover
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コピ・ルアック - Kyohei Hattori
¥2,200
SOLD OUT
写真集「コピ・ルアック」は服部が今年撮った写真を一冊にまとめた2023年ベスト版のような本になっております。 Publisher : self-publishing Date : 2023 Size : 210mm × H297mm(A4) Pages : 60P softcover
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Swaying Flowers - Ayaka Endo
¥6,800
SOLD OUT
東京を拠点に活動する写真家ayakaendo(遠藤文香)による初の写真集。 遠藤はその空気感と色使いから写真を使ったアート作品だけでなくファッションの世界からも注目を集めている作家です。 本作では作者にとって重要なモチーフである「花」の作品集。 花の美しさや儚さに自身の揺れる気持ちを投影するかのように、写真を転写した布を裂いたり刻んだりすることでその揺らぎを表現する。 ”光により露光された花を柔らかな支持体である布にその形を移し替えることで、花は新たな形を手に入れ、その布地は遠藤の意志の力で裂かれることで、そこでしかない今を手にすることになる。そしてそれが紙に貼り付けられた瞬間にその時間は永遠のもへと変化する。 揺れ動く自身の感情の投影か、それとも花が魅せる魔力的な美しさにただ突き動かされたのか、引き裂かれた生地の揺らぎは明滅するストロボライトの光のような強い感情を感じさせる。 まだ、遠藤がアニミズムに辿り着く以前の作品であり、そして現在の遠藤の作品を紐解く上でも重要な鍵となるのが本作品である。” Publisher : roshin books Date : 2023 Size : 275mm x 230mm Pages :88P Edition : 750 copies hardcover
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New Romantics "from Billy's to the People's Palace" - Sheila Rock
¥10,890
ポスター(210mm × 148mm)x2、ピンナップシートx5、ブックマーク(しおり)x2が付属。 Publisher : Moonboy Books Date : 2023 Size : 170mm x 240mm Pages : 176P Edition : 800 copies softcover
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TOKYO OLYMPIA - Takashi Homma
¥15,400
SOLD OUT
日本人写真家、ホンマタカシの作品集。本書は、作者の代表的とも言える作品『 東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(1998年光琳社刊)の続編であり、再解釈である。作者は、2020年東京オリンピックへと向けて準備する中刻々と変化する都市の景色と、決して変わることのない街並みを6年間以上にわたり撮影した。本書に収められているのは、東京というメガロポリスの絶対的なスケールを捉えたイメージ群である。それは、旧国立競技場が新国立競技場へと変貌を遂げていく様や、豊洲市場へと移転される直前の築地市場、東京湾岸の絶え間なく変化するビル群や広大な空き地の姿である。 作者は国際的に最も知られる日本人写真家の一人であり、現代の写真界の第一線で活躍を続けている。一切の感傷を排した無類の冷静さを持つ視線、特有の距離感と色調をもって被写体を捉えるその写真は、写真界だけでなく、現代美術の分野においても称賛されている。1980年代後半から広告とファッション業界でそのキャリアをスタートした作者は1990年代初期にロンドンに移住し、伝説的なカルチャー・マガジン『i-D』などの仕事を任され、様々な手法で独自の作品を生み出す写真家たちを知るようになる。帰国後、1990年代を代表する写真家として、雑誌の仕事を礎としつつ、東京近郊の風景や人々を捉えた写真作品を『 東京郊外 TOKYO SUBURBIA』として出版、1999年に同作で木村伊兵衛写真賞を受賞。以来、その革新的な作品を国内外で発表し続け、後に続く世代の写真家たちを魅了し続けている。 日本人建築家である西沢立衛(Sejima and Nishizawa and Associates / SANAA)によるテキストを収録。 Publisher : NIEVES Date : 2023 Size : 215mm x 288 mm Pages :100P hardcover
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doubteverything + weber present T90s
¥12,000
SOLD OUT
2011年よりファッション雑誌「OUTSTANDING」を発行し、2022年「TINY PUNKS TOKYO CHRONICLE 1977-1990」を刊行したdoubt everything(デッツ松田主宰)が東京をベースにしたカルトTシャツチーム、weberとタッグを組み、90年代ヴィンテージTシャツが蒐集されたart piece。 Weberからは彼らが得意とする映画、ミュージシャン、企業モノTシャツが多数ラインナップ。doubt everythingからは藤原ヒロシ、スケートシング、YOPPY、Matt Takei、デッツ松田たちが90年代に収集していた秘蔵Tシャツをコンパイル。バリューが高く、ここでしか見ることのできないレアなヴィンテージTシャツの総数は、234枚。1,500部のみの限定発売。【スペシャルポストカード付き】 Publisher : doubt everything Design : BROWN : DESIGN Date : 2023 装丁 : 布クロス表紙 Size : 210 mm x 297 mm(A4判型) Pages : 304P(4C 152P、1C 152P) Edition : 1500 copies hardcover
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WEBER 0001
¥12,100
SOLD OUT
日本を拠点に活動するノマドな古着屋「weber(ウェーバー)」の作品集。本作は、2022年4⽉1⽇に4周年を迎えた「weber」がこれまで収集してきた珠玉のヴィンテージTシャツ256枚を一挙掲載した初のアーカイブブックとなる。 「weber」は2018年4⽉1⽇より活動を開始し、ヴィンテージTシャツに特化したラインナップで神出⻤没的に様々な場所でポップアップ ショップを開催。またヴィンテージTシャツだけにとどまらず、過去には「first down」、「UNUSED」などのアパレルブランドのほか、 映画『mid 90ʼs(A24)』、『THE LIGHTHOUSE(A24)』、『The Matrix Resurrections』や、アーティスト空⼭基などともコラボレーションを展開。現在の世界的なヴィンテージTシャツブームの、とりわけ映画Tシャツの⼈気を牽引する存在として世界中から動向が注⽬されているヴィンテージショップである。 本書は単なるカタログ本ではなく、中面は辞書のように情報に客観性を持たせ、整然と配置したモノクロのページがメインとなる一方、表面はカラフルでアイコニックな、本としての機能だけでなくオブジェクトとしても十分な存在感を発揮するデザインになっており、その対比性が非常に際立つ一冊である。 その絵柄は、ブルース・ウェーバー(Bruce Weber)、 バーバラ・クルーガー(Barbara Kruger)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、オノ・ヨーコ(Yoko Ono)、レイモンド・ペティボン(Raymond Pettibon)、イームズオフィス(Eames Office)、カルバンクライン(Calvin Klein)、トミーヒルフィガー(Tommy Hilfiger)、エンポリオ アルマーニ(Emporio Armani)、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、ステューシー(Stussy)など多岐に渡る。トリビュートとパロディーとの間を行き来する本作は、ヴィンテージTシャツをマルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)の「レディ・メイド」に見立て、異なる文脈で見た時にその意味が変化するという遊び心を出している。そしてこのカタログという文脈は、観る者にTシャツの社会文化的価値と、現代における視覚文化の役割を再考させる。 内容は今回「weber」としては初お披露目となるTシャツを多数含んだ、厳選された256枚のヴィンテージTシャツの写真がジャンル毎に掲載された項目と、それぞれのTシャツの情報をバイリンガルで表記した項目の2部構成となり、元「colette」のサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)、編集者である野村訓市、weberの池田仁、畠中一樹のスペシャルエッセイも収録。 ブックデザインは、イギリスを拠点に活躍するデザインユニット「OK-RM」が手がける。 ※カバーの色はお選びいただけません。ランダムにセレクトされたものをお届けいたします。 Publisher : IN OTHER WORDS Date : 2022 Size 210 mm × 268 mm Pages : 552 Edition : 1000 copies softcover in a case
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À MON SEUL DÉSIR - E-WAX [SIGNED]
¥14,300
SOLD OUT
ブルガリア人ファッションデザイナー、キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)の作品集。パリ・ファッションウィークで発表された2022年春夏ウィメンズコレクションの制作過程をドキュメントした一冊。 本書は、オーストラリア出身の双子の姉妹であり、「キコ・コスタディノフ」初のウィメンズウェアのコレクションを手掛けたディアナ・ファニング(Deanna Fanning)とローラ・ファニング(Laura Fanning)に焦点を当てており、スタイリストのイムルー・アーシャ(Imruh Asha)、ヘアスタイリストのオリヴィエ・シャワルダー(Olivier Schawalder)、メイクアップアーティストのセシル・パラヴィナ(Cécile Paravina)をはじめとするクリエイティブ・チームを紹介している。ブックデザインは、ダニエル・サンサヴィーニ(Daniel Sansavini)が担当し、写真とイラストは日本人アーティスト、E-WAXが手がけた。E-WAXは、イラストレーションとイメージを組み合わせていることによって、時間をグラフィカルに見せ、スタジオの準備からショーが終わるまで、そのエッセンスと周辺を披露している。 ファッションショーのスピリットを包み込んだ本書は、「キコ・コスタディノフ」のロンドンのデザインスタジオとパリのショー会場を行き来しながら、それぞれの空間と都市の異なるエネルギーを記録している。ランウェイショーとそれに続くコレクションのヴィジュアル・エッセイとして、記念すべき初のウィメンズコレクションの発表に伴い500部限定で出版された。 Publisher : KIKO KOSTADINOV Date : 2023 Size : 247 mm x 224 mm Pages : 176P Edition : 500 copies hardcover
